eSIMとは?メリット・デメリット・SIMカードとの違いを解説

eSIMという言葉を聞いたことはあっても、「開通までにどんな手続きが必要なのか」「SIMカードと何が違うのか」と不安に感じる方も多いでしょう。特に、これまでSIMカードを使ってきた方は、切り替えや乗り換え(MNP)の流れがわかりにくいと感じることもあります。

本記事では、eSIMの基本的な仕組みやメリット・デメリット、SIMカードとの違いをわかりやすく解説します。あわせて、eSIMが向いている人と向いていない人の特徴も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

eSIMとは?【スマホ一体型のSIMのこと】

スマホで通話や通信を利用するためには、契約情報が記録されたSIMが必要です。SIMには物理的に差し込むカード型と、スマートフォン内部に組み込まれているeSIMというタイプがあります。

従来のSIMカード(スマホにSIMカードを挿して使用する) eSIM(スマホ内にSIMが内蔵されている)

まずはeSIMとは何か、従来のSIMカードとの基本的な違いから整理していきます。

SIMカードとの違い:SIMカードは物理・eSIMは電子

SIMカードもeSIMも、スマホで通信を行うために必要なSIMの一種ですが、仕組みや使い方には違いがあります。SIMカードは端末に装着して使う物理タイプなのに対し、eSIMはスマホ本体に内蔵された電子タイプです。

ここでは、それぞれの特徴を比較して整理します。

SIMカード eSIM
形態

端末に装着する物理的なカード

端末に内蔵された電子SIM

サイズ

・標準:25×15mm ・micro:15×12mm ・nano:12.3×8.8mm

サイズの概念がない

メリット

・幅広い端末で利用可能 ・カードを差し替えて使える

・オンラインで手続きが可能 ・カードの差し替えが不要 ・海外利用時の手続きが簡単

セキュリティ

紛失や抜き取りのリスクがある

・抜き取られる心配がない ・不正利用を防ぎやすい ・紛失時は遠隔で利用停止が可能

SIMカードとeSIMは、仕組みや扱い方に違いがあります。手続きの方法や管理のしやすさ、利用シーンを踏まえて、自分の使い方に合ったSIMを選びましょう。

eSIMのメリット

eSIMには、申し込みから利用開始までをオンラインで進められる点をはじめ、使い勝手の面で従来のSIMカードにはないメリットがあります。具体的なポイントを順に整理します。

契約〜開通までをオンラインで完結

申し込みから開通まですべてオンラインで進められるため、店頭に行く必要がなく、待ち時間も発生しません。
eSIM対応機種を用意し、オンライン上で手続きを行うことで、申し込んだその日から利用を開始できる場合もあります。

  • ※端末新規購入の場合は、端末が手元にある状態から設定を行う必要があります

初回の利用時には、eSIMのプロファイルを端末にダウンロードし、必要な設定を行うだけで利用できます。

また、近年のスマホはeSIMに対応している端末が多く流通しており、現在SIMカードを使用している場合でも、オンライン上で手続きを行うことで、eSIMに切り替えることが可能です。

SIMカードからeSIMに切り替える際は、使用中のスマホがeSIMに対応しているかどうかとキャリアの契約情報をご確認ください。

紛失・破損リスクがない

eSIMは、スマホに内蔵されている一体型なので、従来のSIMカードのように、キャリアの乗り換えや機種変更時に本体から抜き出す必要がありません。

SIMカードの紛失や破損、端末の内部を傷つけるリスクがないため、トラブルを未然に防ぎやすい点がメリットです。

また、もしeSIMが入ったスマホ本体が故障(落下による衝撃・水没・操作不能など)しても、新しいスマホでeSIMの手続きを行うことで再発行できます。

複数回線の使い分けが可能

eSIM対応のスマホであれば、物理SIMとeSIMを組み合わせて2つの回線を利用できます。SIMカード用のスロットが1つしかない端末でも、eSIMを追加することでデュアルSIMとして使えるようになります。

仕事用とプライベート用で回線を分けたり、用途に応じて料金プランを使い分けたりと、柔軟な使い方ができます。また、通話対応のSIMカードと組み合わせることで、通信と通話で使い分けることも可能です。

ただし、端末によっては切り替え操作が必要になるため、利用前に確認しておきましょう。

海外利用にも便利

通常、海外でスマホを使うためには、ポケットWi-FiのレンタルやプリペイドSIMの購入が必要です。しかし、eSIMは海外の回線をオンラインで契約し購入するだけで、海外でもスマホが使えます。

また、SIMカードを差し替える必要がないため、盗難や紛失のリスクを抑えやすく、海外滞在中も安心して利用できる点がメリットです。

iPhoneでは最大8個のeSIMを保存できるため、渡航先ごとに回線を切り替えて使うこともできます。

eSIMのデメリット・知っておくべき注意点

eSIMにはメリットだけでなく、利用条件や手続き面で注意すべき点もあります。ここでは、eSIMを使う前に知っておきたいポイントを整理します。

機種変更や端末故障時に再発行手続きが必要

SIMカードであれば、古いスマホから新しいスマホにカードを差し込むだけで移行できます。一方で、eSIMの場合は新しいスマホでSIMを再発行したうえで開通手続きが必要です。

一部のキャリアでは、iOS 16以降のiPhoneで利用できる「eSIMクイック転送」に対応しており、この機能を活用すれば、再発行なしでスムーズにeSIMを新端末へ移行できる場合もあります。

なお、再発行には手数料が必要になるケースもあるため、契約時に確認しておくと安心です。

対応端末・通信会社が限られる

eSIMは、すべてのスマホや通信会社で利用できるわけではありません。手持ちの端末や、利用予定の通信会社がeSIMに対応しているかを事前に確認しておく必要があります。

対応端末の例は、以下のとおりです。

種類 対応機種
iPhone

iPhone XS・XR以降

iPad

iPad(第7世代以降)
12.9インチiPad Pro(第3世代以降)
11インチiPad Pro(全世代)
iPad Air(第3世代以降)
iPad mini(第5世代以降)

Android

Google Pixel 4以降
SHARP AQUOS R7以降
ソニー Xperia 1 IV以降
OPPO Reno7 A以降

以下は、eSIMに対応しているキャリアの一例です。

区分 通信会社
大手キャリア

NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル

サブブランド

ahamo、povo、LINEMO、UQ mobile、Y!mobile

格安SIM

J:COM MOBILE、IIJmio、mineo、日本通信SIMなど

手持ちの端末がeSIM非対応の場合、買い替えが必要です。端末や利用予定の通信会社が対応しているかどうか、事前に確認しておきましょう。

インターネット回線に接続された端末が別途必要

eSIMでは物理的なSIMカードを差し込まない代わりに、QRコードを読み取りプロファイルをスマホにダウンロードします。そのため、QRコード表示用のPCやタブレットなど別の端末が必要です。

QRコードを印刷しておく方法もありますが、設定作業はWi-Fiに接続した環境で操作を行う必要があります。

契約したい通信会社の開通手続きを事前に確認し、必要な端末や通信環境を準備しておくと安心です。

手続きは基本オンライン

eSIMの開通手続きは、すべてオンライン上で行います。そのため、1人での手続きに慣れていない人や店頭での手続きが多い人は負担になる可能性があります。

店頭に行かずに契約できるのはメリットでもありますが、eSIMの仕組みや設定方法を理解したうえで、自分で手続きを進めなければいけません。

なお、通信会社によってはオンラインサポートやチャット窓口に対応している場合もあるため、不安な場合は事前にサポート体制を確認しておくと安心です。

他社乗り換え時にSIMロック解除が必要

SIMロックとは、特定の通信会社以外の回線を利用できないように、スマホ本体に制限をかける仕組みです。SIMロックがかかっている端末は、他社の回線を利用できないため、eSIMを使って乗り換える際にも注意が必要です。

デュアルSIMで複数の回線を使いたい場合は、事前にSIMロックが解除されているかを確認しておく必要があります。

原則として2021年以降に発売されたスマホはSIMロックが禁止されているため、新しい端末であれば問題になるケースは少ないです。ただし、発売時期や購入元によって異なる場合もあるため、念のため確認しておくと安心です。

eSIMとSIMカードはどちらがおすすめ?

eSIMとSIMカードにはそれぞれ異なる特徴があり、使い方や優先したいポイントによって、どちらが適しているかが変わってきます。ここからは、それぞれどのような人に向いているのか解説するので、eSIMとSIMカードを選ぶ際の参考にしてください。

eSIMは即日開通してすぐに使い始めたい人におすすめ

eSIMは、申し込みから利用開始までをオンラインで進められるため、スピード感を重視したい人に向いています。

以下のような使い方をしたい場合、eSIMがおすすめです。

  • ・申し込み後すぐに回線を使いたい
  • ・海外でも同じ端末を利用したい
  • ・利用中のSIMカードを維持したまま回線を追加したい
  • ・仕事とプライベートで回線を使い分けたい
  • ・使い方に応じてプランを組み合わせたい
  • ・自分で設定を進めることに抵抗がない

eSIMを申し込むためのWeb上の手続きに抵抗がなく、利用シーンに合わせて回線を調整したい方におすすめです。

自分で手続きを進められるかどうかが、eSIMが自分に合っているかを判断するひとつの目安になります。

SIMカードは細かな設定をお任せしたい人におすすめ

SIMカードは、これまでのようにカードを端末に差し替えるだけで使えるため、特別な操作が必要なく、設定を最小限に抑えたい方に適しています。携帯会社との契約はそのままに、スマホを買い替えることで、使い始められるのは魅力と言えます。

また、eSIMは紛失のリスクがないとはいえ、SIMカードをスマホから取り出す機会はほとんどないため、eSIMに変更するメリットをそこまで感じない方は、従来通りのSIMカードで良いでしょう。

「細かい設定はショップやサポートに任せたい」「とにかく簡単に使い始めたい」という方は、SIMカードの利用を検討してください。安心して使える方法を選びましょう。

スマホ乗り換えは「ゲオモバイル 格安SIM・モバイルネット」で!

eSIMとSIMカードには、それぞれメリットと注意点があります。自分の使い方に合う方法を選ぶためには、端末の対応状況や設定のしやすさを確認しておくことが大切です。

ゲオモバイル 格安SIM・モバイルネットでは、オンライン上でスマホを探しながら乗り換えを検討できるため、初めての人でも比較しやすい環境が整っています。

自分に合った端末を選びたい場合は、対応機種や価格帯を確認しながら、選択肢のひとつとして検討してみてください。

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