格安SIMの通信速度は快適?
動画に必要な速度や通信制限の回避方法

月額料金の安さが魅力の格安SIM。しかし、格安SIMは大手キャリアと比べて通信速度が遅いこともあるとも言われており、SNSや音楽、動画を快適に楽しみたい人にとって、通信速度は乗り換えるときの不安要素です。

「今まで通りスマートフォンを快適に使えるか」格安SIMに乗り換え前にきちんと知っておきたいところ。そこで、格安SIMへの乗り換えを考えているみなさんが知りたい「格安SIM」と「通信速度」の関係について詳しく解説していきます。

格安SIMの通信速度が遅くなる可能性があるのはなぜ?

格安SIMを提供している会社は、「MVNO(Mobile Virtual Network Operator)」と呼ばれ、大手キャリアから通信回線を一部借りて、音声・データ通信サービスを提供しています。格安SIMが安い理由は、通信設備や店舗の維持にかかるコストや、インターネット販売が多いため人件費がかからないからです。

しかし、安さの理由である「回線のレンタル」が、格安SIMの通信速度を遅くしている原因のひとつ。レンタル回線の使用量が決まっているため、同じタイミングで利用者が集中してしまうと回線が混雑してしまい、通信速度が低下することもあります。

通信速度が遅くなりやすい時間帯は?

通信速度が遅くなりやすいタイミングがわかれば、データ容量の大きい動画視聴やアプリのダウンロードを事前に避け、ストレスなく過ごせます。格安SIMの回線が混雑し、通信速度が低下しやすい下記の時間帯を把握することで、快適に利用していきましょう。

7:00〜9:00(通勤・通学ラッシュ)

速度低下の原因:朝の通勤・通学ラッシュの時間帯のため、会社員や学生の利用が集中。特に駅構内や電車内では通信速度が遅くなる傾向があります。

12:00〜14:00(お昼休み)

速度低下の原因:会社・学校でお昼休みに入るため、この時間帯も利用者が増加。1日の中でも利用者が特に増える時間帯なので、通信速度は大きく低下します。

17:00〜19:00(帰宅ラッシュ)

速度低下の原因:夕方17:00頃から学生、その後に会社員が帰宅する時間帯です。そのため、朝と同じように電車内などで利用者が集中します。

21:00〜23:00(ホッと一息タイム)

速度低下の原因:夕食を食べ、お風呂に入って、寝るまでの一息つくタイミングで利用者が増加。通信速度が低下する傾向があります。

以上の4つの時間帯では、高画質での動画視聴などデータ通信量の多いインターネット利用は難しい可能性も。LINEや低画質の動画視聴、ホームページ閲覧程度なら快適に利用できるでしょう。

コンテンツによって必要な通信速度は?

スマートフォンの各コンテンツを快適に利用するための指標が、通信速度。この通信速度の単位が「bps(bits per second/1秒あたりの通信ビット数)」です。数値が大きいほど、早く通信できることを示しています。「Kbps」や「Mbps」などは、大きな数値を示す時に使用され、メモリ容量の「MB(メガバイト)」や「GB(ギガバイト)」などと同じ考え方です。

  • 1Kbps=1000bps
  • 1Mbps=1000Kbps
  • 1Gbps=1000Mbps

大手キャリアの通信規格「4G(LTE)」のデータ受信速度は「最大150Mbps※1」です。一般的にストレスを感じない通信速度の目安は「下り3Mbps」「上り1Mbps」と言われています。UQ mobileの通信速度は平均「31.8Mbps」と、格安SIMでも快適なコンテンツの利用が可能です。

コンテンツにより必要な通信速度は違い、快適に使える通信速度があります。そこで「動画」「メール・SNS」「ゲーム」のそれぞれに必要な通信速度を見ていきましょう。

動画視聴に必要な通信速度

格安SIMでも動画を視聴できるか気になっている人は多いのではないでしょうか。動画サービスの「YouTube」と「Netflix」を例に必要な通信速度を紹介します。

YouTube:0.5Mbps以上

YouTubeは0.5Mbps以上のインターネット接続で視聴可能です。画質によって推奨される通信速度が変わる点に注意しましょう。

【通信速度】
0.5Mbps:インターネット接続に必要な最低通信速度
0.7Mbps:SD画質(360p)に推奨されている通信速度
1.1Mbps:SD画質(480p)に推奨されている通信速度
2.5Mbps:HD画質(720p)に推奨されている通信速度
5Mbps:HD画質(1080p)に推奨されている通信速度
20Mbps:4K画質に推奨されている通信速度

Netflix:0.5Mbps〜25Mbps

Netflixは0.5Mbps以上のインターネット接続で視聴可能です。SD画質で3Mbps、HD画質で5Mbpsの通信速度が必要になります。

【通信速度】
0.5Mbps:インターネット接続に必要な最低通信速度
1.5Mbps:インターネット接続に推奨されている通信速度
3Mbps:SD画質に推奨されている通信速度
5Mbps:HD画質に推奨されている通信速度
25Mbps:UHD画質に推奨されている通信速度

SNS・メールに必要な通信速度

すでに幅広い世代で利用されているSNSや、いまだ多くの方が利用しているメールは、連絡手段として欠かせないツールです。次は、SNSとメールの利用に必要な通信速度を解説していきます。

画像・動画を中心としたSNS:0.5Mbps〜3Mbps

「Facebook」「X(旧:Twitter)」といったテキストのみの場合は、0.5Mbps〜1Mbpsあれば快適に利用できます。「Instagram」のような画像や動画がメインのSNSの場合は、1Mbps〜2Mbps、動画の場合では3Mbps程度の通信速度があれば快適に利用することが可能です。

テキストを中心としたLINE、メール:100Kbps

メールやLINEのようなテキストのやりとりなら、100Kbpsもあれば十分に快適な利用できます。100Kbpsは通信制限がかかったUQ mobileの通信制限状態(最大200Kbps)よりも遅い速度のため、もし速度制限がかかった場合でも問題なく利用可能です。

ゲームに必要な通信速度

数多くあるスマートフォンゲームの中でも、通信速度が特に気になるジャンルが「オンラインゲーム」です。「オンラインゲームは高速な通信環境が必要なのでは?」と心配な方もいるかもしれませんが、実際は、特別な高速通信は求められていません。実際にどれくらいの通信速度があればいいのか紹介します。

オンラインゲーム:0.5 Mbps〜20Mbps

ゲームタイトルによって必要な通信速度は異なります。例えば、プレイ中のデータ通信が少ないゲームでは、0.5 Mbps〜1Mbpsで快適に利用できると言われています。常にデータの送受信が必要なリアルタイムのシューティングゲームなどの場合は、3Mbps以上の通信速度が必要とされています。

通信制限を避けるポイント

通信速度に加え、格安SIMで心配なのが月間データ容量を使い切ってしまった時の通信制限。格安SIMを大手キャリアのように、通信速度や通信制限を気にせず、快適に使うにはいくつかのポイントがあります。月末まで快適な通信速度を保てるようにデータ容量を節約する方法を紹介します。

通信モードの切り替え

動画やオンラインゲームを楽しんだり、SNSで発信したり、音楽を聴いてリラックスしたり。データ容量を気にせず、コンテンツを心ゆくまで自由に楽しみたいのが、利用者の本音。しかし、格安SIMに乗り換えるにもかかわらず、月額料金が高めのプランを契約してしまうと、本末転倒です。そこで便利なのが、通信モードの切り替えです。格安SIMによっては、速度制限を抑えてデータ消費を節約できるモードがあるので、利用するコンテンツによって上手に通信モードを切り替えてみましょう。

UQ mobileが選ばれる魅力

Wi-Fiとの併用

近年は、飲食店や公共交通機関など、Wi-Fiを無料で利用できる施設が増えているだけではなく、外出用のポケットWi-Fiも多く販売されているなど、外出先のWi-Fi環境が整いはじめています。

Wi-Fiの通信速度はスマートフォン用に提供されている通信回線よりも高速である場面が多いです。動画視聴などデータ容量を大きく消費する時のためにWi-Fiと併用すれば、「快適さ」と「データ容量」を気にせずにインターネットを楽しめます。

格安SIMでも特徴を押さえれば快適な通信速度で利用できる!

お財布に優しい格安SIMは、特徴をしっかり掴むことで、快適に利用できます。よく不安要素として挙げられる通信速度については、「利用者が増える時間帯はできるだけ避ける」「Wi-Fiを上手に利用する」「通信モードを切り替える」といったポイントを押さえることで、デメリットを感じにくくなるでしょう。

UQ mobileは、格安SIMの通信速度調査でもNo.1評価(※)を獲得しているため、通信速度の点でも安心です。格安SIMを選ぶ時は、お財布への優しさだけではなく、快適に利用できるかどうかも注意して選ぶとよいでしょう。

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